双子は生まれてすぐ、NICUに入院となりました。
小さな体に通された管。
元気に生まれてきてくれて安心と同時に、不安でいっぱいのスタートでした。
「せめて写真だけでも残したい」
そう思っていましたが、NICUの入り口のロッカーで、スマホを預けるように言われました。そうなのです、NICUはスマホを持ち込みできない!
いろいろな医療機器に、電磁波が影響するため。
頭では理解できていてもショックでした。
「写真が撮れない」
あんなに楽しみにしていたのに。
こんなに小さな今を残したいのに。
そこで夫にお願いしました。
「家にあるデジカメを持ってきて欲しい」
持ってきてくれたのは、大学時代に使っていた古いデジカメ。
正直、心のどこかで思っていました。
「今どきのスマホのほうが高品質なのに」
でも、その考えはすぐに変わります。
小さな保育園で眠るふたり。
初めてしっかり見る2人のふたりの顔。
かすかに動く手や足。
その一瞬一瞬を、デジカまで残すことにしました。
画質は今どきのスマホにはかなわないかもしれません。でも、あの時、あの場所で、ちゃんと残せたこと。それが何よりも大事でした。
思いがけない場面で、昔のものに助けられることもあるんだなぁと思いました。
コメントを残す