予定帝王切開のはずだったのに、まさか陣痛タクシーを使うことになるとは思っていなかった。
出産まであと4日というところで、実際に使うことになった。
出産予定日はまだ先で、手術日もきっちり決まっていたから、どこか余裕があった。入院バッグも「まあ前日でよいか」と軽く考えていて、日常もほぼ普通通りに過ごしていた。
お守り程度に予約していた陣痛タクシーを、使うことになるとはこの時は思っていなかった。
水曜日の夜、23時過ぎ。寝ようとしたとき、突然それは起きた。破水だった。
その時は破水だとはわからず、ただお湯のようなものが出てきた感覚だけがあった。
夫が病院に電話をかけ、、私は陣痛タクシーに連絡。バスタオルだけ持って急いで乗り込んだ。社内にはあらかじめビニールシートが引かれていて、こういうときのための準備がされていることに安心した。
自分の住所も病院も登録済みだったため、行き先を説明する必要はなかった。深夜だったこともあり、もし事前に登録していなければ、すぐにタクシーは来なかったかもしれない。自家用車のない我が家にとって、本当にありがたい存在だった。
病院に着いた後、そのまま緊急帝王切開になった。
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